盛者必衰

　ニュースを見ていると、明日の政権発足に向けて民主党による組閣人事の報道が盛んにおこなわれている。閣僚候補の議員はマイクを向けられるとものすごく嬉しそうにインタビューに答えている（笑）。一方自民党は総裁選前だというのに、後から小さく情報が伝えられているだけだ。まさに「奢る平家久しからず」と言ったところか。

　こういうのを見ると何だか気が引き締まる。私は民主党を支持している訳でもないが、「こつこつと日々鍛錬した民主党が実力を付けてきた」という部分と、（そうとも言い切れないが）「手を抜いたとまでは言わないが国民の声を聞く努力を怠り、時間と権力を活かしきれず失政を重ねた自民党」の相乗効果が現状を招いたという気がする。「格差社会」などと言われるが、政権交代を目の当たりにすると、自分の力でのし上がる希望を見た気がして国民も明るい気持ちになるかもしれない。格差は必ず努力で逆転できる。そういう意味で政権交代は、社会の空気の転換として良かったと思う。
　少数になった自民党も、これで贅肉が落ちたと思って（それは言い過ぎか（苦笑））、筋肉質で「骨のある」政党となって、政権交代を目指して欲しい。

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