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感覚の麻痺

 数日前、テレビを見ていると民主党の政権公約の一つである、「温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比で25%削減する」という目標値が話題になっていた。麻生政権が排出量の削減幅を「20年までに05年比15%(90年比8%)」としていたのに比べると、びっくりするくらい大幅に踏み込んだ数値だ。これができたらすごいと思う(是非やってもらいたい!)。
 EUの削減中期目標は「20年までに最大30%の削減」らしい(これもすごい!)。素人考えでは、きっと新しいエネルギーが開発されるのだろうと思う。そうじゃないと、今までの概念ではちょっと無理だろう(苦笑)。

 身の回りの環境を改めて見ると、エネルギーの使用量は昔と比べて明らかに増えている。今から20年少し前と言えば、私は小学生~中学生といったところだが、うちの町には24時間営業のコンビニなんて無かった(コンビニはあったが深夜になると閉まっていた)。当然携帯電話もないし、パソコンの普及も今より相当少なかった。街灯すら今より少なかったように思う。

 いつの間にか「当たり前」という感覚になってしまっているが、ちょっと前まで無かったものが多い。「当たり前」に染まると麻痺してしまう。

 人間は想像力を働かせ、次々といろんなものを開発し、便利な世の中を作り上げる。それは素晴らしいことだと思うが、感覚が麻痺して「大切なもの」を失ってしまうかもしれない。だが、失敗から学んで修正できるのも人間の素晴らしさ。今からでも、「大切なもの」を取り戻すための政策をお願いしたい。もしかしたらそれこそが、「痛みをともなう構造改革」(懐かしいフレーズ!!)なのかもしれない。
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