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大徳寺の開山さま:その2

 今日は法事を終えて寺に戻った後、昼寝をしてしまったので夜になってもまったく眠くない。。。今夜は夜更かししてしまいそうな予感が。。。

 さて、やる気のあるうちに、昨日のブログの続き、その2を書いておくことにする。

 大徳寺の開山、大方源用禅師は応安2年(1369)に66歳で大徳寺を開創した後、京都の普門寺(後に廃寺)に46世として住持します。普門寺は、東福寺の西隣に九条道家が創建した寺で、円爾弁円が開山。京都五山の下の「十刹」に数えられる寺です。普門寺入寺の時期は定かではありませんが、当時、五山・十刹・諸山の住持期間は3年2夏と規定されていたので、恐らく永徳元年(1381)付近からの3年間であったと思われます。そして永徳3年(1383)に東福寺へ入寺し、50世住持となります。
 康暦2年(1380)は、東福寺の通天橋が落成した年です。通天橋と言えば秋のもみじの景色で有名ですね。この通天橋の落成を慶讃して、春屋妙葩(当時、かなりの高僧)をはじめ19人が「通天橋頌」を作っており、その中に大方源用も入っています。以下がその偈頌。

 行雁斜横松嶺霞 飢虹偃飲水天波
 迷流度尽帰常楽 超得非々想定過

  『延宝伝灯録』という書物にそのことが記されています。

 今日はこのくらいで、続きはまた近々。


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